低軌道衛星と宇宙IoT

Hyper LPWAの地上評価

宇宙通信品質を地上に展開開始

「Hyper LPWA」は、一般的な「LoRa」に比べて、RF出力が5倍と高いサブGHz利用の無線通信方式です。変調方式はLoRaとまったく同じです。

RF出力が5倍と高いため、電波法に基づく無線局の免許を取得する必要があり、これが排他的な要因になっています。しかし伝送可能な距離は理論上、5倍に達します。具体的には約20kmの無線通信を可能にします。このメリットを生かすべく、Hyper LPWAは宇宙用の無線通信技術としてすでに開発済みで、開発を担当したのは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とアドバンストアールエフデザイン(ADRFD)です。ADRFDが920MHz帯を利用する250mW出力の無線モジュール(20mW出力も備える)を開発し、JAXAに提供しています。

AGDはADRFDの戦略パートナーであり、この宇宙用IoT技術を地上ビジネスに展開する開発サポートに着手しました。ADRFDの開発した無線モジュールを利用して、AGDはアプリケーション/サービス開発を担当します。どのようなアプリ/ビジネスが考えられるでしょう。例えば、水産業向けIoT市場に向けた海上のスマート・ブイなどがあります。スマート・ブイで水温などをデータを取得して、漁業組合などに送信する仕組みになります。

従来、こうしたシステムを構築するには、通信事業者(通信キャリア)に依存せざるを得ませんでした。しかし、伝送距離が約20kmに達するHyper LPWAを使えば、通信事業者からの束縛から逃れ、ユーザー独自のサービスを構築することが可能になります。

2018年8月23日 プレスリリース
出典:http://www.jaxa.jp/press/2018/08/20180823_tricom_j.html


2017年4月7日 初回評価
2017年5月11日 追加評価

市場規模予測
低軌道衛星(LEO Satellite)の世界市場規模は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による再調整を経て、2022年に51億6,260万米ドル、2028年には167億4,367万米ドル達する見通しです。
予測期間中 (2022年~2028年) に21.66%のCAGRで成長すると予測されています。
種類別では、50~500kgのセグメントが2021年に世界市場の85.05%を占め、2022年から2028年の間に23.72%のCAGRで成長すると予測されています。
用途別では、商業セグメントが予測期間中に23.55%のCAGRで成長する見通しです。
通信産業は、国家宇宙機関と協力して、リモートセンシング、地球観測、その他の関連活動においてより効率的な結果を提供するために、近年大きく進化しています。
低軌道またはLEOは、高度2,000キロメートルの表面と84?127分の軌道周期を持つ地球の周りの軌道と言うことができます。
何千もの小型衛星や星座が定期的に低軌道に打ち上げられ、一緒に動作し、単一のユニットとしてより効果的に動作します。

ワイヤレスジャパンの展示会で低軌道衛星(Low Earth Orbit)に関する打ち合わせ (2022/5/27)