【ワーキンググループ】
参画企業は後日公表
オープンデータ活用型防災IoT
水路モニタリングシステム開発・試験運用(フェーズ1・2)→あらゆる防災情報一元管理(フェーズ3)
・「現在・過去・未来あらゆる防災情報を3D地図上で一元管理」×「Web上でリアルタイム確認」
・「過去の防災情報」 ハザードマップ、災害碑、被害実績、計測データなど
「現在の防災情報」 水路他モニタリング結果、Webカメラ画像、雨量データなど
「将来の防災情報」 AI被災予測結果、最適避難誘導経路など(検討中)
フェーズ1・2 簡易水位氾濫システム効果
・「評価の高度化・自動化・省力化」→ 「益田市民への素早い対応・指示」×「職員の負担軽減」
・データ一元管理による的確な水路水量コントロール
・取得データをハザードマップや都市開発へ利活用
フェーズ3 防災情報4Dプラットフォーム構築
・通常時 想定される被災状況を「見える化」×防災教育、避難誘導検討などで利活用
・被災時 実際の被災状況を「見える化」×変わりゆく現況を「見守る化」
・被災後 実績を地図上でデータベース化、防災対応の継続的改善
将来に向けて フェーズ4~ AI自動評価、Society5.0対応
・「気象状況」×「モニタリング結果」×「水害・土砂災害実績」などの因果関係をAIが学習
・ハザードマップの継続的改善×各種AI自動評価システムの構築
・防災管理だけでなく、インフラ、福祉などを含めた行政管理全体のプラットフォームへの改善
MCSCCの学術会員である八代市産業振興協議会・IoT八代同盟を支援する八代市に防災・減災のクラウドソリューションの実証実験を2019年上旬から下旬(2週間)を行ないました。
これに関するご報告をします。
【熊本県八代市】
熊本県八代市は、八代海に面した平野部と九州山地に属する比較的な急峻な山間部からなり、台風などの豪雨時における山間部での土砂災害、平野部での球磨川洪水浸水、そして東南海地震時などにおける津波浸水が想定されています。
これに対して、八代市役所は、令和元年12月~令和2年1月にかけて、3Dハザードマップを用いた防災・減災シュミレーションを実施しました。具体的な検討事項は、既往の2Dハザードマップとの比較、複数の災害を重ねて3D表示したマップを用いた危険箇所の確認、最適な避難経路、避難場所の検討などです。
その結果、市の防災担当より、下記のような利点、効果を列挙して頂きました。
トライアルを担当した部署は、八代市建設政策課・総合支援チーム・商工政策課の3部署で行いました。
・視覚的に土地の状況、ハザードマップ等のエリアがわかるので、被災箇所や工事現場、開発行為などの位置確認に便利です。
・特に山間部の現場は起伏がわかるので、2D地図よりも危険であることが視覚的にわかり、説得力のある状況の把握・報告が実施できます。
・現在、市が持っているGISデータ(農振農用地など)を取り込めるため、さらに活用の幅は広がると思います。
・動きも軽いので使いやすかったです。
・民間や市民も開発行為や住宅建設、引越し先などを探すのに使えるのではないかと思いました。
MCSCC 宇津木顧問によるYoutube動画講座は、3Dで確認する防災ハザードマップです
島根県益田市
比較的地震の少ない山陰地方、日本海側でも、津波の事例があります。
日本海に面し、比較的急峻な山地と平野部の境界で土砂災害が想定されるとともに、狭い平野部で洪水、そして津波が懸念されている益田市のハザードマップについて、3D図でわかりやすく説明します。